地球の70パーセントが海である。地球というよりも「水球」と言ったほうがいいかもしれない。地球は45億前に誕生した。その後、原始的な生命が誕生したのだが、38億年前の海だったと推定されている。そして、ある種の植物が炭酸同化作用をはじめ酸素を作りだし、大気中に増えた酸素はオゾン層を覆った。オゾン層は有害な紫外線をカットしたため、水中から多くの生物が陸上に進出することができるようになった。私たち人間の故郷が海だと考えると不思議な感覚になる。
いわき市小名浜に、待望の海洋科学館『アクアマリンふくしま』オープンした。早速家族で小名浜港に向かった。全館ガラスに覆われた斬新なデザインの建物、親潮と黒潮の大水槽に挟まれた三角形の水中トンネル、アザラシやトド、ラッコなど北の海の海獣、そして輝く珊瑚礁の海、、、。私はガラスにへばりついて、巨大な水槽に自分が入っている気分になっていた。
息子はタッチングプールで磯の生物に直接手でさわっていた。職員の一人にヒトデの口や肛門、目の場所を教えてもらった。私たち家族は時間を忘れて、美しいブルーの世界に酔いしれていた。
今まで水族館というと茨城の「アクアワールド大洗」や東京の「サンシャイン水族館」に足を運ぶことが多かったが、地元にこのように素晴らしい水族館ができて本当にうれしい。次回は、興味のある所を一人でじっくり見学したい。
水族館の裏側には多くの飼育の達人がいる。水質管理、えさの料理や餌付け、清掃、魚の繁殖、そして一番大切なのが日頃の生物を観察する眼力だ。また、多くのマリンスタッフ(市民ボランティア)の方たちが活躍していた。とても親切だった。
地球環境は悪化している。絶滅危惧水槽の展示もあった。私たち人間が本気になって地球の環境について考え、新たな行動を起こしていかなければならない。自然の素晴らしさと大切さを水族館は語っているように思えて仕方がなかった。
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