1通のはがき届いた。差出人は、小学校を卒業したばかりの娘の学年の若い先生。『素晴らしい構成、演出に驚かされると共に、舞台裏や緊張のあまりじっくり見れなかった子供たちの顔がしっかりと映っており、感動がよみがえった。改めてよい卒業式だと実感しました。(略)』
彼女にとっての初めての卒業生。式は保護者と卒業生が間近で、演台が体育館の中央に配置された。我が子の卒業式にビデオを2台かついで参加した私は親馬鹿?祝福の歌(松山千春の「大空と大地の中で」)を保護者と先生が歌う最後の場面では、ファインダー越し涙目に、、、。
『先生は手抜きしなかった。君たちはいつまでも先生の教え子」担任の先生の最後の言葉に胸がつまった。自宅に戻り、明け方三時までかかりBGMやタイトルを入れてビデオを編集。娘と学校、学年の先生、校長先生へ贈った。
娘は多くの人たちに愛され、感謝の気持ちを胸に中学校へ希望を持って船出した。おめでとう!
数日後、職員室で本年度の担任名が発表された。教師だけが味わう緊張の一瞬。「3年3組 渡○朝○。」その瞬間、私は遠い昔を思い出した。23歳で初めて教壇に立った時だ。相馬市内の小学校で3年3組を受け持った。無我夢中で失敗ばかり。今回で3年生は2回目となる。昨年は、パソコンを使った学習だけを担当氏、チョークを持つのは1年ぶり。不安と緊張の出会いの日。さっそく一人一人の自己紹介をビデオに録画した。きらきら輝く純真な瞳に「教師のなって良かった」と実感し、相田みつをの言葉を思い出した。
「その時の出逢いが人生を根底から変えることがある。よき出逢いを」
私も娘も大きな「はじめの一歩」を踏み出した。
どんな1年になるのだろう?
0コメント